2023/07/19

リハライフ小坂、所長の青山です。今日は介護保険制度について少し説明していきます。
目次
✅ こんなサイン、見逃していませんか?
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最近よく躓くようになった
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買い物や外出が少し不安になってきた
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動くのが億劫に感じる
そんな“ちょっとした変化”が現れた時こそ、本当は介護保険の出番です。
でも、現実には「まだ大丈夫」「もう少し様子を見よう」と思っているうちに、突然の転倒や病気で介護生活が始まることも少なくありません。
そのときにようやく「介護保険ってどうやって使うの?」と相談が始まるのが、多くのケースなのです。
◼️ 制度の壁:「要介護認定」がないと始まらない
介護保険サービスを利用するには、市区町村に「要介護認定」を申請し、調査・判定を経て「要支援」や「要介護」と認められる必要があります。
つまり、「まだ困ってはいないけど…」という段階では、制度的に利用しにくいのです。
制度としての公平性はありますが、現場からすると「もっと早く支援できたら…」と歯がゆい瞬間が多くあります。
◼️ リハビリに関わるものとして、「予防」が一番効果的
私たちリハビリ専門職がよく見るのは、
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歩くスピードが落ちた
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足の筋力に左右差がある
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座った姿勢が崩れやすい 等々
こうした「小さな変化」が出た段階でリハビリを始めれば、高齢になっても自立した生活を守ることができます。
逆に、困って認定が下りても身体の機能はすでにかなり低下していることが多いのです。
だからこそ「少しでも不安があれば、今」なのです。
◼️ 家族の思いと本人の本音
ご家族:「親がまだ元気だし、本人も嫌がるし…」
ご本人:「自分はまだ若いから、世話にはなりたくない」
こうした声は本当によく聞きます。ですが、介護保険は“自立を奪う制度”ではありません。
“自立を守るための支援”なのです。
できることを長く続けるために、前向きに制度を活用する。
その大切さを、私たちは丁寧に伝えていきたいと思っています。
◼️ では、どうすれば早めに使えるの?
実は、介護保険には「要支援1・2」の段階で利用できる予防的なサービスがあります。
📌 行動のステップ:
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地域包括支援センターやかかりつけ医に相談
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「最近足腰が弱ってきた」など、些細な変化でもOK
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必要に応じて、介護保険の申請へ
認定が下りれば、通所(デイサービス)などの介護予防サービスが利用できます。
◼️ リハライフとして
「困ってから」ではなく、「困る前に」。
私たちリハライフでは、“ちょっと気になる”という段階からでもご相談いただけます。
本人も家族も気づきにくい身体の変化を、現場の目と専門職の視点で見守り、支えます。
どうか、「まだ大丈夫」と思わず、少しでも気になったらご連絡ください。
5年後、10年後も笑顔で暮らせる毎日のために──その一歩を、今踏み出しましょう。